ワイナリー経営、甘美な響きがある。まさに現実と理想の追いかけっこの連続。恐らく、経営上のポイントはいかにキャッシュを安定させるか?
典型的な農業加工品であり、普通にやってると数年はキャッシュインがない。葡萄が安定的に収穫できるまで数年かかり、そのブドウを最終製品たるワインに熟成させるためにさらに数年。
最初の初期投資は結構いい金額が必要になる割にはキャッシュインに時間を要する。典型的なキャッシュバーンタイプの難しさがあり、ワインにたいする愛情が、事業継続のキーになる。
そこで、経営発想。多角化にはしるか、ポートフォリオマネジメントに行くか、信念に殉じる道を選ぶか。
多角化を成功させるには、要はいかにキャッシュカウを維持するかってことになる。維持できるものはバックグラウンドによって異なるわけで。
例えば、ボージョレヌーボーみたいな早飲みタイプのワインをマーケティングパワーで工業的に売り捌く。経営者のバックグラウンドが、マーケティングならハマるかな?
または、地域特性でリンゴとかの農産物がとれる手の場所なら、ハードサイダー《シードル》の販売。フランスならブルターニュとかの北部。日本なら似た風土の長野。おそらく、地元出身者のケース。
ブドウを他の事業者に売るケースもありえるが、新規参入の場合は苦しい。この場合はそもそもワインメーカーをしているひとがはまりやすいか。
新規参入なら、ペンション経営とか、レストラン併営タイプか。
基本農業なんで、体が動くうちに後継者なんかも考えつつ。
お後がよろしいようで。